意外と悩むことが多い質問がこの2点
失敗体験と成功体験はありますか?
いつもどうやって答えてますか?
何故か答えられない成功・失敗体験
転職活動を初めた時に、とても答えに詰まったのが、この2体験でした。
過去を振り返ってみて、これは成功?失敗?
グルグル考えて、結局、何も思い浮かばず、フワッとしたレベルの内容になっていました。
面接官が見ている評価ポイントは?
この2つの体験は、単なる「過去の事例」を聞いているのではありません。
面接官が見ているのは、以下の3つの観点です。
- その体験が自社内でも再現できるか
- あなたが、どういった評価軸で行動したのか
- 主体的な行動をしているのか
つまり、「何をやったか」以上に、「なぜそうしたか」「再現できそうか」が重視されます。
具体例:小さな成功体験でも伝え方で価値が出る
私自身の体験で、非常に小さな事例ですが紹介します。

社員情報をシステムに入力する作業が大変だと相談を受けました。
他の社員にも聞いてみると、同じように感じている人が多かったので、
QRコードを使って社員データをスキャン入力できるように改善しました。
結果、入力の手間が大幅に減り、作業効率が上がりました。
これ、技術的にはとても簡単です。
QRコードの生成なんてネットで検索すればすぐできます。
面接官がこの話から感じるのは
- 周囲の声に耳を傾けている
- 事実確認を丁寧にしている
- PCやシステム系の対応力がありそう
- 再現性がある改善なら社内でも活かしてくれそう
以上の4点です。
大事なのは、「何をやったか」よりも、「どう考えて動いたか」です。
この時は自分の仕事の棚卸しをして、何したかなと考えてちょっと思った成功体験でした。
ですので、過去の記事の転職エージェントを使ってみたの棚卸しがとても効いています。
成功も失敗も「評価軸」が違えばすれ違う
たとえば、私の営業職時代の成功体験はこうでした。

売上目標を達成するために、メーカーや社内に掛け合い、商品在庫を確保しました。
結果的に、売上を達成し、会社からも評価されました。
でも、この体験を面接で話したとき、うまくいきませんでした。
なぜなら、面接先は「チームワークを重視する営業スタイル」の会社だったからです。
私は「売上を作ること=成功」と捉えていましたが、相手の評価軸は違っていました。
このズレがミスマッチを生み、「この人は成果を出すかもしれないが、うちの社風には合わない」と判断されてしまったのです。
主体性は、必ず成功や失敗に伴っている
成功・失敗の体験には、必ず主体的な行動があります。
自分で判断して、自分で動いた結果が、良くも悪くも何かを生んだ
それが「体験」になるのです。
それでも「何も思い浮かばない」時のヒント
それでも、「やっぱり成功も失敗も思い浮かばない」という方もいるでしょう。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
- なぜ転職しようと思ったのか?
- 今の会社に不満があった? → それ、失敗体験では?
- やってみたいことがある? → その原体験は?
- どうしてそれが好きになった? → それ、成功体験では?
小さなきっかけに、あなたらしい体験が眠っているはずです。
再現性とは何か?
ここで言う「再現性」とは、
- 自分がどんな時に嫌悪感を持つのか
- どういう環境・働き方が心地よいのか
- どんなときに自然と体が動いたのか
これを理解し、言語化できることが大切です。
好きなことに夢中になった背景には、成功体験があります。
避けたいと思った経験には、失敗体験があります。
最後に:成功と失敗を決めるのは、あなた
結局、成功と失敗を評価しているのは自分自身です。
だからこそ、自分の気持ちを無視したり、過去を見ないふりをしていると、何も見えてこなくなります。
でも、私たちは日々、成功と失敗を積み重ねています。
何気なく続いている習慣の中にも、他人から見れば「すごいね」と思われることが隠れているかもしれません。
自己分析は「自分の過去との対話」
- 自分がどんな行動をしてきたか
- それはどんな評価軸だったのか
- その行動は、次の職場でも活かせるか
この視点で過去を振り返れば、面接の「成功・失敗体験」も自然に語れるようになります。